四月のSFファン交流会

SFファン交流会の四月例会は『〈マニュエル伝〉シリーズの魅力(仮)』と題して中野善夫さんと安野玲さんが参加される予定です。わたくしは都合により参加できませんが、皆さまこぞってお申込みください。きっと面白い話が聞けると思います。

ところで話は急に変わりますが、ドイツ語の "Eigenbrötelei" という単語は、もともとは「自分のパンを自分で焼くこと」という意味だったはずですが、今は「偏屈、孤立主義、奇行」という意味になったらしいです(小学館『独和大辞典』第二版による)。どうしてこれほどまでに意味が変わったんでしょうね? ドイツにも中野さんみたいな人がいたんでしょうか。

夢野久作の「いなか、の、じけん」に「それ以来この部落ではアリバイという言葉が全く別の意味で流行している」という一節がありますように、言葉というのはふとしたことでガラっと意味が変わってしまうことがあります。そこがまた面白いところでありますし、今の辞書だけを使って百年前や二百年前の本を読むことの危険性もあります。