『火星ラストソング』を読んだら今度はゴセシケが読みたくてたまらなくなり、近所の図書館から借りてきた。
この『合成怪物』(半田倹一訳・岩崎書店SFこども図書館25)は「1976年第一刷発行」と書いてあるからわたしの読んだ版ではない。まあともかく半世紀以上ぶりに読んでみたら、記憶と一致していたのはラストシーンだけだった。肝心のゴセシケも大人くらいの背丈があったような気がしたのだが、改めて読むとカエルくらいの大きさしかない。記憶の変容というのはおそろしいものである。
新聞社のデスクが政府に忖度する場面(下の画像)は今の目で読んでも迫真性があるではないか。
あとこれは以前もたしかネタにしたけれど、牧神社の『アーサー・マッケン作品集成』発刊に先立って作られたパンフレット。『夢の丘』と『秘めたる栄光』の内容紹介が逆になっている珍品である。