今日はひさしぶりに遠出をした。これを贖うために。
漏れ聞く噂によればランボーの『イリュミナシオン』に匹敵する書だという。期待はいやがうえにも高まるではないか。
ところでこの本については某巨大匿名掲示板で次のような興味深いリークがなされている。
ほれ、国書が『法の書』を出して以来、日本はバブル崩壊とか阪神大震災とか
オウム事件とか東日本大震災と原発事故とかオリンピックとかコロナとか
すんごい災厄が続いとるじゃろ
そんで責任を痛感した国書有志が、この闇の本に打ち勝つ光の本を
ゆうこりんにお願いして書いてもらったんじゃ
すると闇の力も反撃に出て、関係者を帯状疱疹や不整脈でバタバタ倒したんじゃ
ちうことでこれは全宇宙を巻き込むサイキック・ウォーズなんじゃ
いずれ「ムー」が特集を組むんとちゃうか
ま、さすがのアレイスター・クロウリーもとうていゆうこりんの敵ではあるまい
それが大方の見解じゃ
じゃけんあの本が出たらこれからは光の時代に入るぞよ
楽しみにしとりんさい
つまり『法の書』の出版が想定外の大災厄を引き起こしたため、事態を重く見た国書首脳陣がこの闇の書に対抗する光の書イリュミナシオンの出版を画策、幾多の犠牲者を出しながらも無事完成を見たと、まあそういうことらしい。
どこまで真実なのかは一部外者にすぎないわたしなどには知る由もない。ただ装丁から造本から組版からもちろん文章にいたるまでただならぬ気迫がこもっていることだけは確かだ。国書の中の人も「全宇宙待望の新作」と豪語いや断言している。ねがわくばこの本の出版をもって日本が光の時代に入りますように。