『短編ミステリの二百年 3』

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 小森収氏編纂の『短編ミステリの二百年』(創元推理文庫) は早いものでもう第三巻が出た。しかも巻を重ねるごとに分厚くなっていく。あまりのボリュームに圧倒されて一巻からずっと積んだままにしてある。

 ずっとペースを乱さずに着々と(読むのが追いつかないくらいのスピードで!)出ているのがえらい。さすがミステリである。だてに日頃から時刻表トリックとか四分間の空白とか言っているわけではないのがよくわかる。

 18時30分発のはずの特急「あさかぜ」がそのまま十年間東京駅ホームに止まったままだったらミステリでは大ごとになるだろうが、怪奇幻想の世界なら見慣れたいつもの光景にすぎないような気がする。あと百年もしたら動き出すのだろうか(一般論です。特定のアンソロジーのことを言っているわけではありません)。