文学フリマ収穫(その4)

その4は「サメねえちゃん」でおなじみのサメンバーさん待望の新刊です。

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なんと『サメンバーレポート』#4は「表記ゆれ」という肺腑を突く特集なのです。ここでは表記ゆれは校正の立場からではなく言語学的に考えられています。「あることばで表記ゆれが観察されたとしても、それが意味の差異に対応してかきわけられているばあい、多義語における内部のゆれなのか、同音類義語における表記の対立なのかで、表記ゆれかどうかがきまる。後者のばあい、表記ゆれは存在しないとかんがえる」というような論調なのです。それにしても、ああ、表記ゆれさえなかりせば……春の心はのどけからまし……