文学フリマ御礼

昨日は台風の近づく中、文学フリマ大阪に参加してきました。スペースに来てくださった皆さま、ありがとうございました。文学フリマは開催場所によってそれぞれ雰囲気が違うものですが、大阪の場合は溌溂というか、シャキシャキというか、浪速の底力を見せているというか、なかなか好ましい感じでした。梅田の迷宮が精神を病むほど入り組んでいるので大阪は今まで敬遠してましたが、来てよかったと思いました。

頭に猫耳をつけ、黒衣に身をかためた長身痩躯の女性が会場を徘徊していたので、「さすがに文学フリマには不思議な人が来るもんだな~」と感心して見ていたら、なんと弊スペースまであいさつに来てくださいました! その正体はとある版元の編集の方だったのです。驚くやら恐縮するやら。

かわいい女の子も来てくれました。未谷おとさんのお嬢さん。もう中学生になったというから月日のたつのは早いものです。

当日の出品物のなかでは翻訳文学紀行が出色のものでした。商業出版が難しそうな翻訳を私家版で刊行するというコンセプトはわが「エディション・プヒプヒ」と同じですが、レベルは「翻訳文学紀行」のほうがはるかに高いと思います。青を基調にしたカバーのアートワークも溜息が出るほど美しいです。書肆盛林堂や古書いろどりでも扱えばいいのにね~。

四時に撤収して新大阪駅に向かったら、ちょうど東京行きの最終が出るところでした。次は10月20日の文学フリマ福岡にお邪魔します。今回は出せなかった新刊も極力出そうと思っています。