斥候記録

『両シチリア連隊』の状況を偵察に神保町に赴く。おお、最初に入った三省堂本店でいきなり在庫なし! これが売れ行き大好調のためだったらいいのだけど、まずそんなことはあるまい。次に書泉グランデに一歩入ってとたんに驚愕。原色渦巻くラノベの館と化している……。いつからこんな風になったのだろう。

目をチカチカさせながら文芸書のコーナーを探す。海外ミステリはあわれ奥の隅のほうに追いやられているが、『シチリア』は平積みだったのでまずよしとしよう。東京堂も新刊台に順当に平積み。岩波ブックセンターはどうせ置いてないだろうから行かなかった。丸善御茶の水店は一縷の望みを抱いて覗いてみたがやはりなかった。この店は気のせいか海外ミステリに冷たいような印象を受ける。