看板に偽りなし


当ページの一番上のお知らせに「釘一本にいたるまで」と書いてありますが、事実、『両シチリア連隊』には開巻第一ページ目から釘がお目見えします。それだけではありません。ふつう釘というものはトンカチで板の中に打ち込まれるものですが、一ページ目に出てくる釘たちは、外に飛び出ています。それも、あろうことか、天を向いてそそり立っているのです。だから、「反地上」というのもまったく掛け値なしに本当のことなのですよ。
ということで釘好きの人は必読です。どうぞご期待ください。

今月号(10月号)の「群像」にはきわめて面妖な小説が載っているらしい。拙豚の住んでいる田舎には「群像」など置いてある本屋はないのでまだ確認していないのですが……