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- 作者: サックス・ローマー,近藤麻里子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2013/05/21
- メディア: 文庫
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『骨董屋探偵の事件簿』も重版決定したそうです(情報元)。クイーンの定員強し!
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まだ読みかけですけど、これもむちゃくちゃ面白いですよ。第一話「ギリシャの間の悲劇」は、物理トリックと異常心理トリックの合わせ技で密室を構成。ペダントリー溢れた犯行現場の設定といい、文体を無視していえばまるっきり小栗虫太郎の再来なのが嬉しいです。それでいて犯人の伏線はフェアに、そしてあくまでさりげなく引かれているのだから、さすがにクイーンの眼鏡にかなっただけのことはあります。
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第四話「象牙の彫像」の中心トリックは、乱歩が少年探偵団ものの一篇で使ったアレと同じ。子供向けならまだしも、大人の小説でヌケヌケとアレを使うとは……大胆不敵というか天衣無縫というか傍若無人というか……サックス・ローマーあなどりがたし……。
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