柘榴の園にて

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世界魔法大全３　柘榴の園

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日本のイズラエル・リガルディーと呼ばれたこともある黒衣の人と会った。
「ちかごろ柘榴の園はいかがでしょう」
「人口はうまく調節されておりますよ。
最後の中二病患者が命を絶ってそろそろ半世紀になりますし、牛もバスタブで血を流しています。現代における中高年殺人常習者が三人そろって雁首を並べて踊るので、これはどうしても銀色の円盤を呼び寄せねばなりません。しかしこれからは菌糸類は影をひそめ、いつの日かわからぬものの、男が二人で姿を見せることでしょう。それにしてもマリリンマンソンがスイート・ドリームスのカバーなどやっていいのでしょうか」
「ははあ……」
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ゴドーでないものを待つのが忙しいという人から、「日本の古本屋」で矢野目源一『搖籃』（エディション・プヒプヒ版）が一万円で売られていることを教えてもらう。しかし大きな声では言えないが、古書肆マルドロールで注文すれば、その五分の一くらいの値で買えるはず。