ジョン・コリアは難しい12(資料発掘の巻)

 
昨日から探していた資料を雑本の大地層からついにサルベージ! コリアのハリウッド行きに一役買ったヒュー・ウォルポールの伝記である。
モームの「お菓子とビール」とか、あるいは本人の「銀の仮面」とか読むとこの人はホントーに嫌な奴としか思えないけど、必ずしもそうでもないようだ。


 
一方こちらは、コリアの小説デビュー作「みどりの想い」の序文を書いたオズバート・シットウェルの自伝五部作。この本はひところ洋古書店にやたらに転がっていて、確か一冊三百円くらいで買った記憶が。

しかしこれだけ大部な自伝を書きながら、コリアには一言半句も触れてやがらん! こういう態度は人としてどんなものか。やはりウォルポールの方がいい人らしい。(ウォルポールの伝記は本人が書いたわけじゃないけど)