『青年のための読書クラブ』オマージュのネタ探しに『ボルヘスの「神曲」講義』をめくっていると、こんな文章に不意打ちにでくわした。
元同編集部の佐々木絢子さんには、数枚の原稿を取りに何度も私の研究室に足を運んでいただいた。以上のかたがたに、心からお礼申し上げます。
この本は買ったときに通読しているはずなのに、この一文には気付かなかった。そうかそうだったのか。そういえば佐々木さんというか奥歯さんも、ベアトリーチェとさして変わらない年齢で世を去ったのだった。
遅ればせながら、マラルメの二行をおずおずとここに記しておきたい。
Victorieusement fuit le suicide beau
Tison de gloire, sang par écume, or, tempête!
『八本脚の蝶』はもうアマゾンでは手に入らないようだけど(早すぎ!)、Tisonはまだ燃え尽きてはいないようだ。