少女七竈 第四回

せかいの外から大人がやってきた。そしてせかいの外に行こうといざなう。七竈も動揺している。
計算された人物の出し入れは小説というより戯曲の作法である。
戯曲といえば、この作品のセリフ回しは素晴らしい。こういうかけがえのない作品をリアルタイムで読めるとは。
七回連載のうち既に第四回である。しかし物語はまだ展開を始めたばかりだ。千枚の長編の序章といった感じである。いったいどう着地するのだろう。主人公がせかいの外に出てオシマイ、というのだったらいやだなーと思うが、一筋縄ではいかぬ作者のこと、そういう誰でも考える結末にはするまい。