石堂藍さんと言えば

puhipuhi2004-12-22

一月号から「本の雑誌」の常連レビュアーになったようだ。最近の本の雑誌は「〜を読め!」とか「〜は凄いぞ!」とか、威勢はいいが、しかしどこか空疎に響く賞賛書評が、気のせいかもしれないが目立つ。そうそう毎月傑作が出るはずはないではないかと思うのだが……。今となっては初期の号(1980年前後?)の大罵倒文章、たとえば「SF界の三大愚書よ地球より永遠に去れ!」みたいなのが懐かしい。そういう意味で、バランスを取るためにも、石堂さんの起用は非常に時宜を得ていると思う。

しかし今月号の書評は妙におとなしい。まだ猫をかぶっているようだ。「不思議やいままでありつる女、とりどり化生の姿をあらわし」思う存分毒を吐きまくる日が来るのを楽しみに待とうではないか。「あの毒は慣れ親しむとだんだんとローヤルゼリーに変わってくるんだよ」と特に名を秘す某氏も言っていたことだし。