田村書店の不思議な出品物

昨日と今日は洋書まつり。今回は三日月書店さんがアラビア語のタイプライターを出品している。もしかしてウケ狙い? それとも誰か買うのだろうか。

例によって田村書店さんの本が奥の壁面のかなりの部分を占めている。今回は新品同様といった感じのフランス書が大半を占めている。店主に聞くと全部一人の方の個人蔵書だという。それも大学の先生ではなくて在野の方だという。人文系編集者をやってらした方だろうか。

それはそうと、すごい量だなと思って本を仔細に見て行くと不思議なことに気づいた。ダブリ本がやけに多い。全部で百組近くあるのではないか。まるで双生児クラブのパーティーに紛れ込んだような趣である。これは何だろう? 読書用と保存用に二冊買っているのかな、とも思ったけれども、新しさは似たようなもので、どちらにもあまり読まれた形跡がない。

少し病的なものが感じられなくもなくて薄気味悪く思ったけれど、それはそれ、これはこれ。例によって段ボール箱二箱くらい買ってしまったのだった。