大いなる野望

ミステリーズ! Vol.96

ミステリーズ! Vol.96

じゃーん! 来月出る「ミステリーズ!」8月号にレルネット=ホレーニアの短篇が載ります。版元サイトの内容紹介欄でも堂々とディスクローズされているので情報解禁とみなし、ここでも宣伝させていただきます。今回の「ミステリーズ!」は西崎憲さんの新作短篇とか、東雅夫さんと恩田陸さんとの対談とか、「奇妙な世界の片隅で」の中の人による怪奇幻想小説翻訳概況とか、その筋の者は必読の内容が満載です。おうおうそれから新保教授も何か対談するらしいです。

実は拙豚はT京S元社からレルネット=ホレーニアの二冊目を出すという大いなる野望を持っていて、そのための布石を打ちつつ虎視眈々と機会をうかがっているのです。とはいうものの、残念ながら前作『両シチリア連隊』の売れ行きが担当編集者の方の大奮闘にもかかわらず今一つだったようで、野望実現まではまだまだ幾多の困難があるやに見受けられます。本当はペルッツと同じくらい面白いのですが。

とこういうことを書くと「ははあキャベルの翻訳を一か月遅らせたのはレルネット=ホレーニアを訳すためだったのか!」と勘繰る人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。これは別腹です。英語でいうとアナザーストマックです。たびたびこういうことを書くと、お前は牛か! いったいどれだけ胃袋があるんだ! とも言われそうですが、まあ誰しも胃袋の三つか四つくらいは持っているものです。