神保町ブックフェスティバル・本の得々市ワゴンセールの二日目に行ってまいりました。
まず見るのは当然にして国書刊行会のところです。例年にもまして「惜しげもなく」という形容がぴったりの品ぞろえです。なにしろあの『マルセル・シュオッブ全集』が七千円で売ってるんですよ。あと、下のツイートの画像でもおわかりのように、『久生十蘭全集』や『金枝篇』や『日本幻想文学集成』や『バベルの図書館』や、現在二巻まで出ている『夢野久作全集』もズラーリとそろっています。 【神保町ブックフェスティバル】本の得々市ワゴンセール、夕刻に向け各社奮戦中です。
まだまだ弾薬補充中。
負けません。 pic.twitter.com/qTSHZ6jQnH
しかしながら、「負けません!」と上のツイートに書いてあるにもかかわらず、ある一点において、とあるブースに負けているのです。
それは何かというと、チラと見たかぎりでは、国書ブースの千円均一本のなかで一番新しいのは、およそ三か月前に発行された『主の変容病院・挑発』でした。ところがっ! 居並ぶブースの中には、十月三十日発行、すなわち発売後一週間もたっていない本を千円均一本に投入する大胆不敵な版元があったのですよ。
版元名はさしさわりがあってはいけないので特に秘します。さすがに驚いて、売り子の方に聞いてみました。何でこんな発売されてまもない本を出すのだ、何か難のある本なのかと。
そしたら返事がふるっているじゃありませんか。
「いや特に難ありというわけじゃないけれど、初日に本が売れすぎて、もう並べる本がなくなってきたのでこれも持ってきた」というのです。
その意気やよし! いや、よく考えてみたらいいのか悪いのかわからなくなってきました……すぐそばに東京堂とか三省堂とかあるのにこんな挑発的なことをしてもいいのでしょうか……売り子の方はあとで偉い人に怒られるんじゃないかと心配になってきます……
ということで明日もまたどんな感じになっているのか行ってみようと思います。