来たれ魔境へ

文フリの弊スペースまで来ていただいた方々、ありがとうございました。販売見込みを読み違えて少なめに持っていったら、売り切れ続出、せっかく来ていただいたのにご迷惑をかけ申し訳ありませんでした。増刷して冬の祭典(二日目、30日)でも売りますので、もしよろしかったらいらしてください。

さて、冬の祭典カタログを買った諸氏のなかには、このような面妖なスペース案内を目に留められた方もおられるのではないかと思います。

これは何かと申しますると、某会のLコレクションがなかなか完結しないことに業を煮やしたプヒ氏(仮名)が、ひそかに私家版「裏Lコレクション」を編んで憂さをはらそうという企画であります。この裏Lコレは、表の本家本元Lコレクションが無事完結するまではしつこく続ける予定。いやがらせにあらず、激励のつもりなり。雨が降るまで踊り続けるアフリカ某民族の雨乞いの踊りみたいなもんです。

しかしながら世の中には版権とか翻訳権とかいうものがあるので、一般販売は自粛*1。夏冬にビッグサイトで行われる例の祭典でのみ、すなわち朝八時の常磐線を上回る人口密度、女神や怪物が練り歩く仮装行列、鼻はおろか目までやられる瘴気という、折竹孫七も踏むのを恐れる人外魔境のただなか、それもSFと特撮に囲まれたひときわおどろおどろしい一角でのみ、人目を忍んで頒布するつもりです。部数もとりあえず50部くらいにとどめます。

いつも言うことですが、かくの如き魔境にあえて乗り込まんとする人は、必ず事前にカタログを買って注意事項を熟読しましょう。会場では担架に乗せられて搬出される人をときたま見かけます。また、こちらは実際に見たことはありませんが、トイレの長蛇の列に耐え切れずにお漏らしする人もいるということです。同じ轍を踏まぬよう老婆心ながら一言。

*1:エディション・プヒプヒでは原則として著作権が完全に切れているか、あるいはいわゆる10年留保が適応可能なものに限って出しています。