生きてゐる深堀

 
SFマガジン10月号に深堀骨の短篇が載っている。その名も『日本怪談全集』。おお懐かしや。ネット上で例の「キーポッポ」を読んだのは、もう何年前になるのだろうか。

それに待望の新作は、なんとうれしいことに密室殺人もの。そして『日本怪談全集』の名に恥じず、容疑者はお岩さん、お露とお米(牡丹燈籠)、お菊さん(番町皿屋敷)、それに小平次。さて誰が犯人か? しかし真の謎は鍋島にあった。おそるべき真犯人、おそるべき動機、そして最後に待ち受けるおそるべき惨劇! けして食事中に読んではならない!