というわけで『パーティナ』原書(1969)の書影。数年前に神保町田村書店の二階で拾った(ダンテ像の下の100円均一の棚)。こんな本が日本に何冊もあるはずはないから、もしかしたら松谷健二氏の旧蔵書かもしれない。内容は「早すぎたラノベ」というか「萌え路線」というか、今読んだほうがかえって違和感がないかと思う。
このとおり、カバー見返しに「1933年生まれ」と書いてあります。没年は分らない。まだ存命なのかな? これ以外に作品があるかどうかも不明。なんで早川の世界SF全集に収録されたかはもっと謎。いってみればドイツかどこかで世界SF全集が企画されて、その日本編の代表作品として『涼宮ハルヒの憂鬱』が選ばれるようなもんだ〜。
そういえば福島正美のジュブナイルSFで、「お、お前はフランケ、お前はバルジャベル!」とまるまる世界SF全集25巻から借用した登場人物が出てくる(それも最後の最後で主人公を救いに)のがあったけれど、あれは何という作品だったかな……。