待望の刊行

金剛石のレンズ (創元推理文庫)

金剛石のレンズ (創元推理文庫)


大昔にサンリオSF文庫から出ていたオブライエン短篇集が改訳され増補され、稀覯本からの挿絵まで転載されてお目見え。十二月の暗くて寒い雨の夜に、これ以上の贈り物はまたとあろうか。
ガチャポンマニアには涙なくして読めぬ(?)「金剛石のレンズ」、神話の高みに達した「失われた部屋」、ボルヘスにはるかに先駆けたアレフ譚「世界を見る」などなど、かそけきフルートの音のような珠玉の作品が並んでいる。

これが売れないと二冊目が出ないということなので、みなさんぜひぜひ買いましょう。