30%割引セール

ウィーンの文藝専門古書肆Domenico & Raluca Jacono-Munteanが残念ながら閉店することになり、現在30%割引セールを行ってます。カタログはすでに櫛の歯が抜けたような状態になってますが、ドイツ語の本をメインに、ポーランド語、チェコ語ハンガリー語ルーマニア語、バルカン諸国語とハプスブルク的規模で3000冊余りが並ぶ様子はちょっとした壮観。「チェコアヴァンギャルド」の項目が独立してあるのが珍しいかも。

カタログのEroticaのところを見ると、ドイツ・オリンピア・プレスの本が18冊並んでいたので迷わず買占めました。オリンピア・プレスって何?という人はこの本を読むべし(名著なり)

オリンピア・プレス物語―ある出版社のエロティックな旅

オリンピア・プレス物語―ある出版社のエロティックな旅

この本で扱われているモーリス・ジローディアスの元祖オリンピア・プレス以外に、ドイツやオランダやイタリアにもオリンピア・プレスを名乗る出版社があって、元祖オリンピアとの関係は不明ですが、元祖からの翻訳にオリジナルを交えて、オリンピア調の雰囲気濃厚なペーパーバック叢書をそれぞれの国で発行しておりました(日本で言えばかっての富士見ロマン文庫みたいな感じか。ちょっと違うかな)。このうちオリンピア・プレス・イタリアは数年前までは新刊を出してたと思いますが、今はどうなっているのでしょう……もし健在ならばフィレンツェヴェネツィア駅のキオスクなどで売っているはずですが……。
オリンピア・プレスと言えば、(いまさら言うまでもありませんが)この本も名著です。

不肖拙豚が東京泰文社という店の存在を知ったのは、この本に収録されているエッセイのおかげでした。あらゆる国の雑多な本が安く売っていた店で、今持ってる洋書のたぶん3分の1くらいはこの東京泰文社で買った本のはず。実は、ビブリオテカ・プヒプヒの800円という価格もこの店で売っていたオリンピア・プレスの価格設定にちなんだものです。オリンピア・プレスみたいな、何が収録されているか分からないような面妖さにあやかりたいという気持ちから。