これが百合か2


 
『安達としまむら』の六巻以降は結局多摩センターの丸善で買えた。こちらにもやはり「2020年10月8日(木)から放送開始!」という、すでに放映終了したTVアニメの帯がついている。これが何を意味するかというと……もしかすると多摩センターはうどん県と同じくらいの田舎なのだろうか? より都心に近い他の書店、たとえば経堂の三省堂には、電撃文庫の入間人間作品は本年刊行の『私の初恋相手がキスしてた』1,2しか置いていないのだから。

それはともかく、そういうわけで今『安達と~』の七巻を読んでいるところなのだけれど、未読の方に配慮して故意に曖昧に書くと、安達の狂恋ぶりがどんどん亢進していくのが気になる。この作者のことだから、どんな鬱展開になってもおかしくない。まさか「エミリーに薔薇を」みたいなことにはならないとは思うけれど……。ともかく「読むのをやめろ! 引き返せ!」という赤信号が、あたかも『マルドロールの歌』の冒頭のように灯っている感じがするのだ。百合というのが大体わかったからここらへんで止めておくのが無難か? いやしかしヤシロ(やっちー)の正体だけは見とどけたい。