侃侃房より左川ちか全集発刊

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 サラマーゴの『象の旅』やビラ・マタスの『永遠の家』など、最近は海外文学の分野でも意欲的出版を続けている書肆侃侃房が、本年左川ちか全集を刊行するそうだ。遅まきながら編者島田龍氏のツイッターではじめて知った。

 版元宣伝文句の「詩の極北に屹立する詩人」というフレーズはあながち誇張ではない。彼女の目を通して見る世界のなんと異様なことよ。ニコが「デザート・ショア」で歌っている"Meet me at the desert shore"というフレーズが思い起こされる。つまり、他のところにわたしはいないということだ。

 2022年は良い年になりそうである。つつがない発刊を祈りつつ全力で応援したいと思う。