ジャリ全集いよいよ刊行!

 『骸骨』、『人狼ヴァグナー』、『「探偵小説」の考古学』、『マルペルチュイ』、『高原英理恐怖譚集成』と、最近の国書刊行会は重量級の本ばかり立て続けに刊行している。「誰が一番分厚い本を出すか」という社内コンクールでもやっているのだろうか。東野圭吾の昔の短篇集『超・殺人事件』にそんな話があったけれど、まさかそれを実地にやる会社があったとは……おそるべし国書!

 だがここにとつぜん、優勝をかっさらっていきそうな超ダークホースが現れた。あの『ジャリ全集』である。あの、はるか昔から噂だけが先行していた『ジャリ全集』がいよいよ本年中に刊行という確かな情報が入ってきたのだ。全一巻というから、きっとあのシュオッブ全集をしのぐ厚さになるだろう。なにしろシュオッブは短篇しか書いてないのに、ジャリは何冊も長編を書いているのだから。

 こいつが出たらシュオッブにも劣らぬセンセーションが起きることは間違いない。何を間違ってか20世紀フランスに生まれてしまった古代ローマの闘士の摩訶不思議な作品群をとくとご照覧あれ。