本の雑誌10月号

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「すごい机の写真が載っている!」と巷で話題騒然の「本の雑誌」10月号を買ってきた。
 
 たしかにすごい! 机の写真にも驚いたが、もっと驚いたことがある。突撃インタビューのトップバッターに、特に名を秘す版元の、特に名を秘す編集者の方が登場している。この方の机の上には、2007年のゲラが置いてあるという(他にも2010年とか2014年のゲラもあるそうだ)。印刷所から来たゲラなのか著者が赤字をを入れて戻したゲラなのかはわからないが…………2007年というと13年前である。まだ民主党が政権を取っていないころの話である。その頃からずっと机の上に置かれていたのだろうか???
 
 この会社の入口を入ってすぐ右側に「今月の新刊」というショーケースがあるのだが、そこには『ベータ2のバラッド』とか『グラッグの卵』とかが並んでいる。これを見たときには、「ほほう、さすがにSFを出している版元だけあって、いち早くスローグラスを導入しているのだな」と感心したものだが、今になって考えてみると別にそんなことは全然なくて、本当に「今月の新刊」みたいな感覚で並べていたのかもしれない…………いやあんまり言ってると、私のゲラも13年間放置の刑に処せられるかもしれないからこの辺にしておきますが、世の中には常識では計り知れないことがあるのだなとつくづく思い知った。”There are more things”とはこういうことを言うんでしょうね。
 
 あと別の方の机の写真を見て、「あーこれは『サラゴサ手稿』は当分出ないな」と思った。地層で言えば白亜紀くらいのところに埋もれていそうな感じだったのである。