東京脱出!

コロナ禍のおかげで、今夕にも帝都に緊急事態宣言が出そうな気配である。そのあおりを喰ってか、東京脱出の動きがあるという。

拙豚の故郷は例の一時間以上ゲームができない恐怖の県であって、帰ろうと思えば帰れないこともない。でも自宅にとどまるつもりである。なぜかというと、まず何より乗り物が怖い。車で帰るのなら別だが、夜行バスにせよ新幹線にせよ、密閉された場所で何時間も過ごすのは自殺行為に近いものがあると思うがどんなものだろう。谷崎潤一郎の何かの小説(「黒白」だったか?)に、汽車に乗るのを病的に怖がる男が出てきたが、今となってはあの男の気持ちがよくわかる。

というわけで今後しばらくは自宅に籠って頼まれた仕事を粛々と続けるつもりである。何しろこの「プロジェクト芋粥」(仮称)はやってもやっても終わらないのだ。この仕事が終わったあかつきには、さしもの新型コロナも終息しているだろう。そうあることを願う。それが無理ならせめてジャリ全集が出るころには……