紙ペーパー

拙豚が小学生のころ、図工の時間に「紙ペーパー」なるものを使っていた。と言うと、えっなにそれ? 紙ペーパーって要するにただの紙じゃないの? と皆さん疑問に思われるだろうが、当時はサンドペーパーのことをそう呼んでいた。「砂ペーパー」とも呼ばれていたが、「紙ペーパー」のほうが一般的だった。

でもその後は、今にいたるまでそんな言葉は聞いたことがなかったから、あれは田舎の方言か何かだったのだろうと思いこんでいた。ところがどっこい、紙ペーパーというのはまだあった。それどころではない。検索したら商品名にさえなっている。すると全国的に使われている用語だったのか。

紙ペーパー健在なり! それはとても嬉しいことだが、変には思われていないのだろうか。「目は人間のまなこなり」という格言(?)があるが、なんだかそれに近い感じがする。昨今は「オーバーシュート」なる言葉の是非が話題になっているようだが(拙豚は「予測を大幅に超える」というニュアンスが感じられるのでぎりぎりセーフではと思うが)、どちらかといえば紙ペーパーのほうが気になるのだった。