文学フリマ収穫(その2)

文学フリマ収穫のその2は、柿内正午さんという方の「プルーストを読む生活」。

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これは何というか、ひょんなことから『失われた時を求めて』(井上究一郎訳)全巻を買ってしまった青年が、毎日少しずつそれを読みながらしたためている日記です。

といっても内容はプルーストと関係ないことのほうが圧倒的に多い。作者のnoteを見るとすでに全巻読み終わっているようですが、この本は第一巻ということでその前半のゴモラまで。素人離れした文章のうまさで心地よく読めます。ちょっと植草甚一を思わせるところもあります。