ここ何日か、謎の黒猫の来訪を受けている。帰宅してドアを開けようとするとかならず隅にいる。毛並みがつややかで、こちらが近づいても逃げようとせず、もの問いたげなまなざしを向けてくる。その落ち着きは野良猫にはないものだ。どこからか逃げてきたのだろうか。捨てられたのだろうか。それにしてもなぜ毎日ここに来るのか。
そんな折このツイートが目にはいった。
黒猫国総力結集推薦図書、倉阪鬼一郎『猫俳句パラダイス』(幻冬舎新書)、1月28日発売!
— ミーコ姫 (@kranymikohime) 2017年1月25日
宣伝猫・こむぎ。https://t.co/KJTSwq7A0c pic.twitter.com/LHlq9fMhVz
おうそうだったか。黒猫国が総力を結集しているのであったか。それでうちにも密使が派遣されてきたのか。卒然とコンプレヘンドしたわたしはすぐさま本を買いに走った。
これであの猫は明日からもう来ないだろう。淋しい気がしないでもない。