終刊即創刊

ほよよよ! 幻影城終刊号とは! 「夕潮」の後篇が載るんだろうか。「アガサ・クリスティ殺人事件」のその後はいかに……などとノンキなことを言っている場合ではありません。この恐ろしく充実した目次を見よ! 全424ページというから最盛期の「メフィスト」に匹敵するボリュームです*1

豪華絢爛の執筆陣に混ざって、その末席を拙豚もウロボロス論で汚しております。本文中にも書きましたが、この終刊号がウロボロスみたいに尻尾が頭を咥えてなんらかの形で創刊号になればいいなあという気持ちを籠めています。ともあれこれを書いたことで憑き物が少し落ちました。あとどこかで「連星ルギィの胆汁」について書かせてくれればもう少し落ちるのですが(笑)……イヤイヤその前に、いま唐突に気づいたけれど、この原稿のゲラ戻しとらんがな! 島崎御大が原稿書いてないというんでスッカリ油断しとった。

これは本当にそう思います。去年河出書房の文藝別冊で出た泡坂本の作品ガイドを担当したため全作品を読み返したんですが、今すぐ手に入る本が絶望的に少なくて、本を探すだけのために締切までの持ち時間の大半を費やさざるをえませんでした。少なくとも泡坂妻夫は、その作品の質の高さからいって、全集が出ても全然おかしくないと思うんですが。

*1:あとで調べてみたら最盛期のメフィストは700ページ超えてました。すみません。でも充実性では負けてないと思います。