日本版Ash Tree Pressをめざして




以前エディション・プヒプヒ(私家版)で出したヴィリ・ザイデル『世界最古のもの』が沖積舎より商業出版してもらえることになりました。『裏面』が一部でただいま大好評のアルフレート・クビーンの挿絵が26枚入っています。

とはいうものの部数は○百部で、実はエディション・プヒプヒ版とそれほど変わらないくらいの(笑)極小部数なのであります。その分定価は高くなってしまいましたがなにとぞご容赦を。リアル書店で見つけることは困難とは思いますが、都内なら神保町の東京堂とか池袋のジュンク堂にはそのうち置かれるでしょう、というか、置かれることを激しく期待しています。書店の皆さま、朝段ボール箱を開けて即返品、ということはどうかなさらないよう、くれぐれもお願いいたします。ネット書店はというと、アマゾンでは現時点で取扱がないようですが、hontoとかe-honなら取り寄せてくれるようです。

しかし考えてみれば、クラシック怪奇小説の復刻で有名なAsh Tree Pressも、おおよそそのくらいの部数と価格なのでした。範をこのAsh Tree Pressにとって、昔の(日本で言えば瀬下耽とか西尾正レベルの)超マイナーな怪奇作家の怪作群を継続的に供給できるような回路が作っていけたらと思います。