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ミニスたん、『両シチリア連隊』の真摯な感想をどうもありがとう! 深く読み込んでくれて嬉しいよ。宇野邦一の引用の件も覚えててくれてて感謝。宇野氏はおそらくジル・ドゥルーズ経由でレルネット=ホレーニアを読んだのだと思います。
ドゥルーズは絶筆となった「内在──ひとつの生……」*1という論文で、レルネット=ホレーニアならびにミニスたんの指摘する「はざまの世界」について触れているのです。この論文の英訳はウェブで読めるのですが、その29ページには「軍隊全体を飲み込みかねない〈はざまの時間〉」が何とかかんとかと書いてあります*2。
ドゥルーズが触れている件は解説でちょっと言及したい誘惑にかられたけれど、文章が難解で結局何を言ってるかわからなかったし、ドゥルーズの名で権威付けするのもみっともないので結局やめました。
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そもそもあれこれ理屈をこねなくとも十分楽しく読める小説なのでなにとぞよろしく。たとえば「ボルヘスも称揚!」と宣伝すると確かに売れ行きに貢献するでしょうが、「ドゥルーズも注目!」と宣伝したら、売れ行きにネガティブな効果がありそうでちょっと怖い。すくなくとも拙豚は、本の帯に「ドゥルーズも注目!」と書いてあったら、その本はあんまり読みたいとは思わないです(笑)。
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