胎動するシュオブ全集


出版ニュース』1月上・中旬号に「今後の執筆予定」というアンケートがある。そのなかで宮下志朗氏は、『エセー5』、『印刷業の逸話集』、『フランス・ルネサンス文学集』などの翻訳上梓予定とともに、こんなことを書いてらした。

あと、おもしろいのは、マルセル・シュオブの作品集が出ることになって(国書刊行会)、ヴィヨン論を訳している。


おお、すると今度のシュオブ全集は、単なる小説全集ではなくて論文も収録されるのですね。ジャリと同じように一巻本全集という話だから、ベルレットル版みたいな大きくてごついものになるのかな。それにしても宮下志朗氏を起用するとは、この全集に賭ける編集長の裂帛の気合が闇をつんざいて聞こえてくるようではないか。
山尾悠子さんの協力を仰ぐという噂もある。もっとも2ちゃん情報だから、はなはだアテにならぬけれど。ともかくも皆の衆、固唾を飲んで見守ろうではないか。瀬高道助訳も熱烈歓迎!