あるカーの密室作品


ボ氏の本はいま疑問点をつぶしているところ。ある対談でボ氏はこんなことを言っている。

それはたとえばディクスン・カーの多くの小説のように、終わりまで読むと失望するものもあります。でも読んでいるあいだはたいへん楽しんで読めるのです。あるカーの「密室」作品のなかでは、燃える暖炉の前で人が殺されます。窓には格子がはまり、ドアには鍵がかかっていたので、犯人がどうやって部屋を出入りしたのかが謎になります。最後の数ページで明らかになる真相はつまらないものです。被害者は氷の矢で殺され、その矢は暖炉の炎で溶けてしまったのです。


はて? カーにこんなトリックの作品はありましたっけ? 知っているかたがおられましたらコメント欄でご教示ください。むかしむかしミステリマガジンで分厚いカー特集号が出たことがあったけれど、あれ買っときゃよかった……
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