趣味じゃないんだ

シュミじゃないんだ

シュミじゃないんだ


まだダゴベルトを読んでいる。ダゴベルトの親友グルムバッハがウィーン最上のクラブ、「産業界クラブ」のクラブ長になった。ところがある日ダゴベルトが言うには、クラブでトランプのいかさまが行われているとのこと。これが表沙汰になればクラブの信用は失墜する。穏便にすますにはいかなる手段を用いればいいのか。

ダゴベルトものがおそらく同時代のミステリと異なっているのは、この「穏便にすます」という要素がプロットの要になりがりだということだ。さすがは洗練の都ウィーンではある。考えようによってはハウダニットの変形といえなくもない。「いかにして」穏便にすませるか。

というわけで、『東京名物・神田古本まつり』も全然覗く時間がないのだけれど、(そもそも、神田駅で降りてもそんな催しはまったくやっていなかったけれど)、明日11月1日、古書会館で三浦しをんさんと鴻巣友季子さんの対談があるそうです。鴻巣と聞くと腰のベルトから重たいペンチとかスパナとかブラブラぶら下げているようなイメージがあるけどさて実際のところはどうなんだろう?

スペシャル対談「三浦しをん(小説家・第135回直木賞授賞)×鴻巣友季子(翻訳家・エッセイスト)」
会 場 : 東京古書会館 地下ホール
日 時 : 11月1日(火曜日) 17:30開始(開場16:30)
【応募方法】
電話予約: 東京古書会館「対談予約係り」 03-3293-0161(代) まで。
受付時間: 月〜金 10:00〜17:00
◎ お名前とお電話番号をお知らせください。受付番号をご案内します(定員150名・お一人様2名まで予約可)。
◎ 先着順。定員150名になり次第、受付を終了させていただきます。
◎ 入場料1000円(東日本大震災復興支援として全額寄付されます)。


しをんさんの本から一冊あげるとすると『シュミじゃないんだ』。いやこれは名著ですよ。惜しくも夭折されたあとり硅子さんのイラストも最高です。いやほんとにダゴベルト読むのだってシュミじゃないんだ!(「趣味に合わない」という意味ではありません。どういう意味かはこの本を読めば分ります)