20世紀のアタナシウス・キルヒャー

  
2ちゃんねるの某スレで人気沸騰中のFukujin松山俊太郎特集号。どこの書店にも置いてなくてあちこち探し回った末やっと見つけた(bk1で……)。

内容はむちゃくちゃ充実している。興味がある人は手に入るうちに買っておいたほうがいいと思う。

特にありがたかったのは安藤礼二さんの「女神の神話学 ジャン・プシルスキー紹介」。4ページの短文だが、松山翁とプシルスキーの因縁を分かりやすく解説してくれて助かる。「プシルスキーの『大女神』を通して、松山俊太郎の法華経学と折口信夫の古代学は一つにつながるのである。」 おお! 

でもホントかいな、と疑いの向きには、折りよくその『大女神』が国書刊行会から近く出るので、自分の目でしかと確かめられる。訳者はあの土屋和之君というから期待はいやがおうにも膨らむではないか。「20世紀のキルヒャー」プシルスキーの本邦上陸を鶴首して待とう。

ダールグレン(1) (未来の文学)』は、3時間以上働いて5ドルしかもらえなかったところまで読んだ。5ドルというと1975年の為替レートでも千円くらい? ひどいねえ。ちなみにそのころ、64ページの「ロッキング・オン」は280円でした。(いまの人は「ロキノン」と言うらしい。)