140字で語る


東日本大震災を契機として書かれたTwitter小説のアンソロジーTwitterというと140字だから、数百字を基準とする超短編よりもさらに短い。昔偉い文豪二人が「筋のない小説」をめぐって意見を戦わせたことがあったけれど、これほど字数が少なくなると、「筋」をどこまで捨てるかがいっそう切羽詰った問題となるのではなかろうか。事実、「筋」をうまく捨てたものに好篇が多いと感じる。
中から一篇紹介。

泣き疲れて眠る君の顔は、少し大人びて見えた。
もうちょっと、子どものままで
いさせてあげたかった。
世界はどこまでも優しくて、悲しみなんてないのだ
と思わせてあげたかった。
目を覚ましたら伝えよう。笑顔を作って伝えよう。
それでも朝は来るのだと。
ほら、もうすぐ夜が明ける。
                          (@chiho_yoshino)


年を取ると自分でも驚くほど涙もろくなって困る。まあ、こういうところで子供を出すのは反則ですよね。