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吾妻ひでおインタビューという体裁になっているが実質的な主役は中塚圭骸という人。香山リカの実弟だそうだ。この人がとにかくやたらに喋りまくる。精神が安定してなくて薬をたくさん飲んでいる人ということだ。
さもありなん、と口絵写真を見て思う。だって、EP-4のTシャツの上からYMOのジャケットをはおって、なおかつ精神の均衡を保つのは、そりゃあものすごく難しかろうよ。（少なくとも拙豚には絶対に無理。）
EP-4を素肌に着るならYMOは丸めて捨てる。もし上になにかを着たかったらオバQのかぶりものをかぶって目玉からサックスを吹けばいいのだ*1。それが京都楽派たるものの正しい態度であろう。
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中塚氏は1965年生まれだから80年代にちょうど青春期を送ったことになる。騎士道小説を読みすぎて騎士道の世界に入ってしまったドン・キホーテのように、80年代にあまりに浸りすぎると、昭和が崩御しても、21世紀になっても、そのまま80年代を生きてしまう。吾妻ひでおの真似をして失踪したということだが、それって、風車めがけて突進した憂い顔の騎士そっくりの行動なんではないか？
ドン・キホーテの影にはサンチョ・パンサがいるものだが、この人の場合、サンチョ役はお姉さんらしい。ところがこの本の終わりのほうで二人の関係は破局（？）を迎える。でもたぶんハッピーエンドなのだろうと思う。
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