恐怖のアマゾン


Curiosity and Wonder from the Renaissance to the Enlightenment

Curiosity and Wonder from the Renaissance to the Enlightenment


アマゾンといえば、拙豚の世代だと、連想されるのはピラニアであり半魚人であり改造人間であり……、つまり、「アマゾン即恐ろしいもの」という印象が抜きがたくある。ネット書店のアマゾン・ドット・コムは南米ではなく北米のシアトルにあるようだが、さすがに伊達にアマゾンを名乗っているわけではなく、ときにアマゾンの名に恥じぬ恐ろしいものを送りつけてくる。

今日アマゾンから上に貼った本が来た。『魔術の帝国』のR.J.W.エヴァンスが編纂した面白そうな本だ。ところが241ページから版面が何だか面妖な雰囲気になる。

この画像では分かりにくいかもしれないが、ページの上に別のページがスーパーインポーズされているのだ。早くいえば乱丁である。いや丁合の問題ではないから、乱丁というより印刷ミスか。



自慢ではないが乱丁落丁本は何冊も持っている。しかしこんなに面白いのははじめてみた。面白いのはいいけど、とても読めたものではない。高かったのに……


返品すれば交換してもらえるのだろうが、面倒くさいし、いま在庫切れのようだから果たして代わりの本がくるかどうかもあやしい。本当はアマゾンを使うのは止して、新刊でもなるべくAbebooksなどを通し古書で買ったほうがよかった。古書店なら乱丁落丁のチェックは必ずやっているだろうからだ。
アマゾン唯一の利点は「早く来る」ということだが、そのメリットとデメリットを秤にかければどちらかに傾くかはおのずから明らかだろう。