どう見ても『春と秋の奏鳴曲』です

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)


事情あって、書庫の隅で埃をかぶっていたジョン・ファウルズの『魔術師』を探し出して読む――読む――読む――読む――……どう見ても『夏と冬の奏鳴曲』です。

烏有もでてくる。「二人の」桐璃も出てくる。そして、基本的には操りプロットでありながら、肝心の操り師の不在によって啓示される怖るべきエピファニ……。いわんや『痾』に出てくる二人も登場にするにおいておや。さすがに薙刀二段は伊達じゃないね〜〜