『奇談異聞辞典』読破作戦


奇談異聞辞典 (ちくま学芸文庫)

奇談異聞辞典 (ちくま学芸文庫)


発売一週間にしてたちまち重版という驚異の『奇談異聞辞典』。昨日までに「黄金千枚の執念」まで読んだ。

「ゲルマント越え」という言葉がある。かのプルーストの大長篇も、『ゲルマントの方』まで読み切ってしまえば後はよほど楽になるらしい。その伝でいけば『奇談異聞辞典』読破の最初の課題は「狐越え」だと思う。なにしろ175ページから211ページまで30ページ以上にわたって狐の項目が続く。なぜここまで狐が偏重されるのだろう。これにくらべると狸は18ページしかないし、猫とか蛇とかは10ページ内外だ。