「発狂した仕立屋」正誤表

ということでコミケで販売いたしましたレム追悼本の正誤表です。実は今年の夏はクーラーが壊れまして、頭がウニ状になったまま翻訳を進めたのでございます、と言っても何の弁解にもなりませんが。下記以外にもいろいろ直したいところはありますが、とりあえずあまりにも目にあまるものだけ。

「発狂した仕立屋」正誤表

◆P10 7行目
×否やという問う→否やと問う

◆P10 10行目
×使いやすさ→実用性

◆P11 1行目
「嘘つき」と「周知のように」の間に以下の文章が脱落
(嘘つき)であるだろう。というのはもしそうならば自然は非論理的で矛盾に満ちているだろうからだ。それは極論としても少なくとも自然現象は曖昧模糊として計算不可能なものにはなるだろう。(周知のように)

◆P11 9行目
組み込まれる)の次に以下の文章が脱落
そうして得られた数学的表現は、数学的規則に従って変形される(これは一連の処理のうち純粋に演繹的かつ形式的な部分である)。そして最終結果に改めて実体的意味が嵌め込まれることによって経験的な命題(テーゼ)へと変形される。この新しい命題は、ある現象の将来の状態の予測であることもあれば、また何らかの一般的関係(例えばエネルギーは質量と光速の二乗の積というような)でもあり得る。つまり物理法則に表現が与えられるのだ。(改行)

◆P15 5行目
〜反応する人もいよう。 の次で改行しない。

◆P26 3行目
この行は改行だから一字下げ

◆P38 14行目
×架空の人物をを→架空の人物を

◆P78 14行目〜P79 4行目
×これは記憶容量を〜完全にブロックできる。
→この術語は脳の記憶容量を意味する。あるいは同じことだが、ネットワークを通行可能な(外から来たものと内から発生したものを合わせた)情報の総量のことでもある。実験的あるいは臨床的事実が示すように、この記憶容量に空きはそれほどなく、特に死が近くなるにつれ空きは少なくなる(そのために老人は現在起こる出来事を記憶にとどめられず、反対にはるか昔の記憶を保持しているのだが)。ニューロンの刺激閾の僅かな低下によって引き起こされる些細なホルモンの障害さえ、過負荷をかけられた脳のインパルスの流出入を完全に遮断することがあり得る。

◆P79 12行目
×上部の境界透過性の到達→「情報通行許可能力」の上限に到達