最後から(−1)番目の日

今日の夕方、そろそろあたりが暗くなりかけた頃に北沢書店を見に行ってきた。フロントのガラス戸は閉まっているが、シャッターは下りてない。店の奥だけに灯りがともっていて、社長とその弟さん、妹さんらしき人が立ち働いていた。

――リニューアル後は今までの店の人は皆いなくなって、北沢三兄弟だけで、2Fの稀購書を専門にやっていくのだそうだ。非常に(よく言えば)重厚な値付けをするところだからして、顧客は大学とか図書館にほとんど限られるのだろう。残念なことだ。もうアーカム・ハウスやネクロノミコン・プレスやアッシュ・トリー・プレスその他の新刊が並ぶこともあるまい。昔ここでエイクマンの一巻物全集を買ったとき、正誤表を後から送ってきてくれたことがあったけれど、今後そんな行き届いたサービスが期待できるかどうかも分らない。

70%割引セールの売れ残り(相当ある模様)はつぶされるわけじゃなくて、業者の市に出されるらしい。さっそく昨日の洋書市に経済関係の一山が出ていたということだ。文学関係その他の売れ残りも、そのうち市を通って、あちこちの洋古書店で再びお目見えするのだろう。

リニューアル後の1Fに小学館が入るという噂もある。あんな天井の高い部屋をどう使うのだろうか。真ん中で仕切って中二階とか拵えられたらいやだなあ、と思う。ジャリの下宿じゃあるまいし。とにかく店の前の張り紙によると再オープンは10月12日になるらしい。
 
※北沢つながりで一軒紹介。以前同店にいた方がやっておられる円卓書店。通信販売専門の洋古書店です。「\(^o^)/」とかいうAAがトップページに出るのはイメージにそぐわないので止めたほうがいい気も……。