幻遊社にて

puhipuhi2005-04-23


 下北沢の幻遊社は学生時代からお世話になっている店だ。昔ながらの古本屋がガンガン消滅していくなかで、店のたたずまい、扱っている本、それから良心的な値付けに至るまで、20年以上前のままなのはまったく素晴らしい。線路の向こう側の某書店も、小鳥の世話ばかりにかまけていないで、もう少し頑張ってもらいたいものである。

 その幻遊社に昨日行ったら、フランスの仮綴本が二百冊くらい入荷していた。一冊100〜300円。おおっと眼をみはるような掘り出し物はなかったが、未整理の本まで出して見せてもらって何も買わないのも悪いので、ラマルチーヌ『ジロンド派の歴史』を購入。1884年刊の四巻本で1000円。しかしまあまず一生本棚の肥やしになる(というよりそもそも読めない)ような気がしないでもない。