「ケルベロス第五の首」小人さんコナイ━━━━(゜A゜)━━━━ッ!!   ISBN:4336045666


ので仕方なく殊能将之氏推奨のCAVE CANEMを覗いてみる。

  • うおう、いきなりマーシュ博士とV.R.T.はフォモだと書いてある! 男が二人きりで探検に出たら、もうそれだけでフォモになるのですか? この腐女子的感性はいかがなものか?
  • 激しく目ウロコだったのは、一連の出来事を整理した年表。ああ、こうなっていたのか! と大驚愕(しかしこの年表は未読の人は絶対に見てはいけません)。

しかーし、この年表では第一話の世界と第三話の世界が全く地続きになっており、メタ的構造が入ってないのがちょっと淋しい(「メタ的構造」とは、実は第一話はマーシュが獄中で書いた小説だった、とかそういうのを指す)。このサイトの管理人Robert Borski氏が的確に指摘しているように、第一話がプルースト的とすれば第三話はカフカ的で、ちょっと見にはとても同じ世界とは思えないのだが。(もっとも第一話と第三話では語り手が違うから、それぞれの目に映った世界はこうも違うのだ、という納得のしかたはできるけど・・・)


あそれから、ポート・ミミゾンの元ネタが不明だなんて書いてあるけど、これは当然E.R.エディスン(「邪龍ウロボロス」を書いた人)の"A Fish Dinner in Memison"だと思うよん。(8月3日に続く)