あけましておめでとうございます。


本年もよろしくお願いします。拙豚の今年の目標は次の二冊をなんとか夏冬のコミケに間に合わすことであります。

スタニスラフ・プシィビシェフスキー 『アンドロギュノス』 (2004夏コミ予定)

H.W.ツァーン 『ヴァルミュラーの館』 (挿絵=アルフレート・クービン:2004冬コミ予定)


『アンドロギュノス』はポーランドクラニーと呼ばれる作家(ウソ)がドイツ語で書いた、何だかよく分からない真っ黒な小説。プシィビシェフスキーの名は、池内紀氏が『幻想文学』17号に書いたエッセイで枕に使われているので覚えておられている方もいると思います。池内氏はあまり評価されてないようですが、ドイツで1990年代に全八巻の全集が出、フランスでもジョゼ・コルティから二冊翻訳が出るなど、ある種カルト的人気を持つ作家ではあります。
『ヴァルミュラーの館』はホフマンの遺鉢を継ぐ大直球ど真中の幻魔怪奇小説。作者ツァーンはパウル・シェーアバルトのお友達だった精神科医です。