幻想文学 66号

まだパラパラめくってみた程度。中島晶也氏の「超自然的恐怖原理主義」を読めば、氏がなぜ「紙葉の家」を高く買わないのかなんとなく分かる。氏の論考からラブクラフトの言を孫引きすると「恐怖小説は…その作品の一番世俗を脱した部分に書かれている感情の度合によって評価されねばならない」。思うに、その「感情の度合」が「紙葉の家」においてはあまり高くないのではないか?