2016-01-01から1年間の記事一覧

締切延長

『神の聖なる天使たち』暗号解読キャンペーンの締切が延長されたらしい。【神の聖なる天使たち_暗号解読キャンペーン 応募期間延長のお知らせ】「もう少し時間がほしい!」「まだ読み終わらない!」といったお声を数々いただきましたので、応募期間を延長し…

川原・連城対談

* 浅木原忍氏のツイートで連城三紀彦と川原泉が対談しているのを知って驚く。なんという奇天烈な(失礼)取り合わせなのだろう。 * window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.get…

超自然原理主義者

今日某所で昼ごはんを食べていたら、隣のテーブルから「〇〇の〇〇ごこちは超自然で〜」みたいな会話が聞こえてきた。この「超自然」は、前後の脈絡からすると「スーパーナチュラル」の意味ではなさそうだ。それにアクセントの置き方も違う。おそらく2月13日…

ジャーゲンの場

本の雑誌394号本の雑誌社Amazon いま発売中の『本の雑誌』で彩古さんがキャベルの『ジャーゲン』を紹介している。おお懐かしや。『夢想の秘密』が出てもう何年になるのだろう。同じ号で若島正氏がデ・ラ・メアの『恋のお守り』について「今は書店から消えた…

この人を見よ

Fukujin 第18号(2016)―漬物から憑物まで 特集:追悼松山俊太郎明月堂書店Amazon 松山俊太郎翁の追悼特集号である「Fukujin No.18」を素天堂・山口雄也氏からいただいた。感謝感激! 不覚にしてこんな特集号が出ていることさえ知らなかったので有難さも一入。…

佐野洋とブラウン

先日とある忘年会で「佐野洋のどこがいいのか」と聞かれた。なんという愚問であろう。気楽に読めて、読んでいるあいだ面白くて、読み終わったらスカッと忘れられる。多作にもかかわらず手を抜いたらしい作品がない。これほどのものが他のどこにあるというの…

暗号とうとう解けた(非回文)

【『神の聖なる天使たち』 暗号解読キャンペーン】 本書にエノク文字で綴られた英文メッセージが暗号化されて埋め込まれています。ぜひ解読に挑戦して、ご応募ください! 正解者の中から抽選で21名の方にプレゼント。詳しくはこちらで。https://t.co/fM558gj…

Three is the perfect pair

神の聖なる天使たち −−ジョン・ディーの精霊召喚一五八一〜一六〇七作者:横山 茂雄研究社Amazon 中井英夫が一九八五年に発表した『月蝕領崩壊』は、がんに侵された〈自らの分身〉Bを看病するA(著者自身)の日記である。そのまえがきにこうある。「どことも…

大積読者

ボルヘス,オラル (叢書アンデスの風)作者:ホルヘ・ルイス ボルヘス書肆風の薔薇Amazon 大読書家ボルヘスは同時に大積読家でもあった。しかも、「いつかは読む」という口実さえない純粋積読者だった。ウソじゃないよ。七九歳のときの講演録『ボルヘス・オラル…

イザベラ色

いま翻訳しているのはプラハを舞台とした変人小説。主要登場人物の過半が爺婆という後期高齢者小説でもある。これを訳しているとisabellfarbigという形容詞が出てきた。これは色の名で、直訳すれば「イザベラ色」。淡黄色あるいは灰黄色のことで、馬の色の形…

怪念波受信

「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか (ちくま新書)作者:浅羽 通明筑摩書房Amazon 近所の本屋で本を見てると、わが灰色の脳細胞が怪しい念波を受信した。「買うのです……今日は土曜です……お兄様の本を買うのです……ただいまアマゾンで500位です……お兄様…

濁点と半濁点

ツイッターを見ていると、「やぱい」とか「ばくってる」とか「べガーナロスト」とか「白昼のスカイスクレエバア」とか、濁点と半濁点とを混同した表記がたまに目につく。スマホでの文字入力手続きが、濁点と半濁点とを混同させやすいようになっているのかも…

アヒルの影ありて

まごまごしているうちにブラックスワンのキャンペーンは終わってしまった模様。残念。それにしてもアフラックといえばアヒルのはずなのになぜブラックスワンなのだろう。中井英夫が何かのエッセイで、 わが面にすこしアヒルの影ありて呑気すぎたる子を魅する…

黒鳥が欲しい

街でもらったティッシュにこんな引換券がついていた。 おうブラックスワン! 「それは、真黒い恥の固まりで、きれぎれな小さな啼き声は、こみあげる恥の記憶に堪えかねて洩らす呻きというより呪文に近い。どのような魔法の鞭が、こんな変身を可能にしたのだ…

終刊即創刊

ほよよよ! 幻影城終刊号とは! 「夕潮」の後篇が載るんだろうか。「アガサ・クリスティ殺人事件」のその後はいかに……などとノンキなことを言っている場合ではありません。この恐ろしく充実した目次を見よ! 全424ページというから最盛期の「メフィスト」に…

ウィスキーとジョーキンズ

*ウィスキー&ジョーキンズ: ダンセイニの幻想法螺話作者: ロードダンセイニ,Lord Dunsany,中野善夫出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2015/12/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る* 賀状も書いてしまったので、遅まきながらいそいそと…

新年の抱負

*セルバンテス作者: パウルシェーアバルト,Paul Scheerbart,垂野創一郎出版社/メーカー: 沖積舎発売日: 2015/09/17メディア: 単行本この商品を含むブログを見る* 昨日ようやく年賀状を書いて投函。遅すぎるもほどがある、と思ったら、今日来た賀状もあるの…

水のなかの水のように

失われた時を求めて 4 第二篇「花咲く乙女たちのかげにII」 (古典新訳文庫)作者:プルースト光文社Amazon 待望の光文社古典新訳文庫版『失われた時を求めて』の新刊が出た。高遠弘美氏の訳はプルーストの〈理屈っぽさ〉が前面に出ているのがうれしい。ミステ…