フランス語の入荷がありました。マッコルラン、ジャリ、ドールヴィイなど。 pic.twitter.com/1wUlqCB8md
— 三日月書店 Mikazuki Books (@mikazuki_books) 2021年11月5日
何ですとマッコルラン、ジャリ、ドールヴィイですと! まるで某書刊行会のようなラインナップではありませぬか。
このツイートを見るや取るものもとりあえず国立の三日月書店に走った。なるほど珍しいものがいろいろある。迷いまくったあげく60年代のシュルレアリスム雑誌「アルシブラ」五冊とマッコルランの口絵入限定本を買った。
これで一万円ちょっとなのだから安いものである。しかも内税。
だが買ったとて本当は読めやせぬのである。それならなぜ買うのか? 曰く不可解。始めて知る、大いなる悲観は大いなる楽観に一致するを。
店主に聞いてみると生田耕作旧蔵本なのだそうだ。なるほど何冊かの本には例の蔵書印が捺されてある。それにしても没後だいぶんになるのにいまだに古書店に出回っているとは驚いた。
いや、もしかすると、生田旧蔵本には悪魔の呪いがかかっていて、それを買ったものを速やかに死にいたらしめるのかもしれない。それで何度でも古書市場に出るのであろう。恐ろしいことではないか。